たまりは 旨みエッセンスそのもの

盛田

大豆由来の旨みとコク

たまりしょうゆは、愛知県をはじめ、岐阜県や三重県など、東海地方から広まった調味料の1つです。原料に大豆を多く使用するため、タンパク質が豊富で、大豆由来の濃厚な旨みとコクに加え、とろみがあるのが特長です。

盛田

しょうゆの元祖「たまり」

鎌倉時代の臨済宗の僧・覚心は、中国・径山寺(きんざんじ)での修行中、のちに「きんざんじみそ」と呼ばれるみそ造りを学び、紀州(現在の和歌山県湯浅近辺)で広めました。そのみそ桶にたまった液が「溜(たまり)」と呼ばれ、調味料として使われるようになり、これが現在の“しょうゆの元祖”といわれています。江戸期から300年以上、盛田が造り続ける「たまりしょうゆ」は、ご家庭や、飲食店でも愛用されています。

盛田

料理に旨みとコクをプラス

「たまりしょうゆ」が「さしみたまり」とも呼ばれる理由は、主に寿司や刺身などのつけしょうゆ として使われるからですが、魚や肉などの生臭みをやわらげるマスキング効果という点では、てり焼などにもおすすめです。また、濃厚な風味を活かしてラーメンのスープやうどんのつゆ、炒め物の隠し味としても重宝しますし、煮物に少し加えることで、コク深い味わいが楽しめます。

盛田のたまりしょうゆ造り

盛田

01 大豆を蒸し、小麦を炒ります

原料の大豆は蒸し煮にし、小麦は炒った後、細かく砕きます。

盛田

02 みそ玉麹をつくります

大豆と小麦に麹菌を混ぜ合わせて「みそ玉麹」をつくり、仕込みます。

盛田

03 発酵熟成させ、圧搾します

じっくりと熟成させた「もろみみそ」をしぼり、たまりしょうゆができます。

盛田

江戸時代から受け継ぐ伝統の技を礎としながらも従来の和食にとらわれない新しい味づくりを追求し、豊かな味わいを創造していきます。

盛田

焼肉の名店 「三幸園」のたれ

有名人御用達で、グルメが通う焼肉の老舗「三幸園」は、東京焼肉の名店にも選ばれました。盛田は、この人気店で創業時から愛され続ける秘伝のたれに着目し、こだわりが詰まったお店の味わいの再現に成功しました。料理人によって構築された複雑かつ繊細な味の再現――。これに欠かせなかったのが、盛田が育んできた和の発酵調味料ならではの旨みのエッセンスです。

盛田

肉本来の旨みを引き立てる

肉そのものの旨みが味わえるようにとのコンセプトで、「旨み」に焦点を当てて開発された「三幸園」のたれ。旨みを引き立たせるために「甘い」「辛い」といった単純な味わいは避け、香りづけも控え目にしました。「旨み」の秘訣はビーフブイヨン。さらに米由来の旨みを持つ日本酒やみりん、みそで味に深みを出し、隠し味程度にレモンとりんごの果汁を加え、上品であっさりとした味わいに仕上げました。

盛田

旨みの相乗効果

しょうゆ、日本酒、みりん、みそなど、それぞれが持つ旨みを合わせると、肉や魚の生臭みをマスキングしたり、コクが増したり、味に深みが出たりします。さらに商品化に向けては、盛田独自の技術により、より繊細で、完成度の高い旨みの調和を目指しました。
焼肉のたれとして使用する以外では、ブリの照焼きや鶏の照焼きにも活躍します。